2026年1月19日デイトレ記録【+9750円】日経-352円

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トランプさんがまた関税うんちゃらかんちゃらいらしたから今日は下げるんだろうなと思ったら、案の定下げたんだけど意外とリバウンドしたね。
日経平均株価マイナス700円ぐらい下がった時もあったと思うんだけど、結局マイナス352円で終わったんだよな。日経強いね。

何していいか全然わからなかったので、 本当にちょっとだけTDKでデイトレしました。
こんな日は触らないのが吉かなと思ったんよね。何があるかわからないから持ち越しもすごく危険な香りがしております。

注文35件、約定22件、利益金額合計9750円、損益金額合計0円、実現損益合計+9750円。

ではいつものディープリサーチ by Glock↓

  1. 主要なポイント
  2. 市場概要
    1. 日経平均株価 (Nikkei 225)
    2. TOPIX指数
  3. 為替と外部要因
  4. 主要市場指標の詳細
    1. 日経平均株価 (Nikkei 225)
      1. 価格データ
      2. 背景分析
    2. TOPIX指数
      1. 価格データ
      2. 比較テーブル
  5. セクター別パフォーマンス
    1. 上昇セクター
    2. 下落セクター
      1. セクター比較テーブル
  6. 主要株の変動
    1. 上昇株
    2. 下落株
      1. 主要株変動テーブル
  7. 為替レートと外部要因
    1. USD/JPY為替レート
    2. グローバル文脈
  8. 市場の全体像と展望
  9. 2026年1月19日 市場総括:転換点としての「1月19日」
    1. 主要指数・市場データ詳細
  10. マクロ経済と地政学:二つの「ショック」の共振
    1. トランプ・ショック再来:グリーンランドを巡る欧米対立
      1. 背景とメカニズム
    2. 国内政治発の「財政ショック」:消費税ゼロ公約の波紋
      1. 与野党のポピュリズム競争
      2. 債券市場の拒絶反応
    3. 為替市場:円高圧力と介入警戒感
  11. 東証プライム市場:セクター別動向の詳細分析
    1. 【下落セクター】 輸出・ハイテク・景気敏感
      1. 1. 輸送用機器・ゴム製品
      2. 2. 精密機器
      3. 3. 半導体・ハイテク
      4. 4. 証券・金融
    2. 【上昇セクター】 内需・政策期待・防衛
      1. 1. 食料品・小売(消費税減税テーマ)
      2. 2. 防衛関連(地政学リスクヘッジ)
      3. 3. 水産・農林業
    3. バスケット取引と機関投資家の動向
  12. 新興市場のダイナミズム:個人投資家の回帰と「国策」相場
    1. 資金シフトの構造
    2. 躍動する「国策」銘柄と個別材料株
      1. 1. 宇宙開発セクター(最強の国策テーマ)
      2. 2. 資源・リサイクル(経済安全保障)
      3. 3. 企業提携・M&A
      4. 4. その他注目銘柄
  13. テクニカル分析と需給動向
    1. 日経平均株価のテクニカル分析
    2. 需給データ分析
  14. 世界経済との連動性:中国・米国・商品市場
    1. 中国経済:「5%成長」の虚実
    2. 米国市場:休場の影響
    3. 商品市場(コモディティ)
  15. 結論と今後の投資戦略
    1. 総合評価
    2. 今後の展望(シナリオ分析)
    3. 投資戦略への示唆
    4. 付録データ:2026年1月19日 市場統計
      1. 表1: 市場指数・先物データ一覧
      2. 表2: 東証プライム 業種別騰落率ランキング (抜粋)
      3. 表3: 注目グロース銘柄の週間パフォーマンスと材料
      4. 表4: マクロ経済・金融指標

主要なポイント

  • 2026年1月19日の日本の株式市場は、米国の関税政策や国内政治の不透明感から3日続落しました。日経平均株価は前週末比352円60銭安の5万3583円57銭で終了し、下げ幅は一時600円を超えました。
  • TOPIX指数は2.28ポイント安の3656.40で引けましたが、連日で最高値を更新した底堅い動きを示しました。
  • USD/JPY為替レートは157円90銭台で推移し、朝方から小幅変動が見られました。円高傾向が輸出株に軽微な圧力をかけましたが、全体影響は限定的でした。
  • セクターでは、米株安の影響でハイテク・半導体関連が下落を主導。一方、食品株などの内需関連が逆行高となりました。
  • 主要株の変動では、ソフトバンクグループが下落する一方、食品株が上昇。東証プライムの売買代金は6兆9627億円、出来高は21億5432万株でした。

市場概要

2026年1月19日の東京株式市場は、週明けの取引で日経平均が3日続落し、終値で352円安となりました。米トランプ大統領の関税強化発言や国内政局の不透明感が投資家心理を冷やし、短期過熱感からの利益確定売りも重なりました。一方、TOPIXは上昇を維持し、最高値を更新するなど市場の底堅さを示しました。東証プライムの売買代金は6兆9627億円と活発で、出来高は21億5432万株でした。

日経平均株価 (Nikkei 225)

  • 終値: 53,583.57
  • 変化: -352.60 (-0.65%)
  • 始値: 約53,936.17(前週末終値ベース)
  • 高値: 未入手(一時600円超の下落)
  • 安値: 未入手
  • 取引量: 21億5432万株

TOPIX指数

  • 終値: 3,656.40
  • 変化: -2.28 (-0.06%)
  • 始値 / 高値 / 安値: 詳細限定的(連日最高値更新)

為替と外部要因

USD/JPYは157円90銭台で推移し、小幅円高となりました。アジア市場全体が混合で、金価格の上昇が注目されました。


2026年1月19日の日本の株式市場は、米トランプ大統領の関税政策強化発言と国内政治の不透明感から、日経平均株価が3営業日続落し、終値で前週末比352円60銭安の53,583円57銭となりました。この日は週明けの取引で、東京証券取引所が通常通り運営されましたが、投資家は米株安の流れを引き継ぎ、ハイテクセクターを中心に売り圧力が強まりました。主要指標の日経平均株価が一時600円超の下落を記録した点が注目され、短期的な過熱感からの利益確定売りが重荷となりました。一方で、TOPIX指数は小幅安ながら連日で最高値を更新し、市場全体の底堅さを示しました。この動きは、米国市場のダウ平均やS&P 500の下落が背景にあり、中国関連の貿易摩擦や地政学的緊張が投資家心理を冷やした形となりました。東証プライムの売買代金は6兆9627億円、出来高は21億5432万株と活発でした。以下では、市場指標の詳細、セクター別分析、個別株変動、為替影響、背景要因を整理します。

主要市場指標の詳細

日本の株式市場の基幹指標である日経平均株価とTOPIXを中心にデータをまとめます。これらの指標は、東京証券取引所の全体動向を表す重要なベンチマークであり、日経平均は輸出関連の大手企業を、TOPIXはより広範な時価総額を反映します。この日の下落は、前週末終値(日経: 53,936.17、TOPIX: 3,658.68)からの調整で、米株安の影響が主導しました。

日経平均株価 (Nikkei 225)

日経平均株価は、225銘柄の価格加重平均指数で、技術株や輸出企業が多いのが特徴です。この日のパフォーマンスは、地政学リスクを反映した反落を示しています。

価格データ

  • 終値: 53,583.57
  • 変化額 / 変化率: -352.60 (-0.65%)
  • 始値: 53,936.17(前週末終値ベース)
  • 高値: 未入手
  • 安値: 未入手(一時600円超の下落)
  • 取引量: 21億5432万株

この下落は、米関税政策の懸念が開場直後に圧力をかけ、午後には売り加速しました。直近の歴史データを以下のテーブルに示します。

日付始値高値安値終値変化額
2026-01-1953,936.17未入手未入手53,583.57-352.60
2026-01-1654,071.2854,130.6053,706.7953,936.17-174.33
2026-01-1554,039.4054,153.6153,709.8754,110.50-230.73
2026-01-1453,827.2454,487.3253,792.6854,341.23+792.07

(データソース: Yahoo Finance)

背景分析

下落の背景には、米トランプ大統領の関税強化発言が世界経済の押し下げにつながるとの見方が投資家心理を冷やしたことがあります。また、国内政治の不透明感(野党新党結成)と短期過熱感からの利益確定売りが重なり、下げ幅は一時600円を超えました。

TOPIX指数

TOPIXは、プライム市場全銘柄の時価総額加重平均指数で、市場の広範な動向を捉えます。この日は小幅安ながら連日最高値を更新し、底堅さを示しました。

価格データ

  • 終値: 3,656.40
  • 変化額 / 変化率: -2.28 (-0.06%)
  • 始値 / 高値 / 安値: 詳細限定的(連日最高値更新)

前日終値3,658.68からの小幅下落で、中小型株の強さが目立ちました。

比較テーブル

主要指標の比較を以下のテーブルにまとめます。

指標終値変化率 (%)前日終値注記
Nikkei 22553,583.57-0.6553,936.173日続落
TOPIX3,656.40-0.063,658.68連日最高値更新

セクター別パフォーマンス

市場の動きをセクター別に分析すると、米株安の影響でハイテクセクターが下落を主導しました。一方、食品株などの内需関連が逆行高となりました。東証プライムの値上がり銘柄数は1163、値下がり銘柄数は397となり、全体として底堅い動きでした。

上昇セクター

  • 食品: 逆行高
  • 内需関連: 堅調

下落セクター

  • ハイテク・半導体: 米株安影響
  • シクリカル株: リスクオフ

セクター比較テーブル

セクター変化傾向代表銘柄例要因
食品上昇N/A逆行高
内需関連上昇N/Aディフェンシブ
ハイテク下落ソフトバンクG米株安
シクリカル下落N/Aリスクオフ

主要株の変動

個別株レベルでは、ハイテク株の下落と食品株の上昇が対照的でした。Nikkeiのトップムーバーを基にまとめます。

上昇株

  • 食品株: 逆行高

下落株

  • ソフトバンクグループ: 下落

主要株変動テーブル

銘柄名変化率 (%)終値カテゴリ
ソフトバンクグループN/A技術

為替レートと外部要因

USD/JPY為替レート

  • 終値: 157.93
  • 変化: -0.19 (-0.12%)
  • 始値: 158.12
  • 高値: 158.89
  • 安値: 157.82

円高進行が輸出株に軽微な圧力をかけましたが、地政学リスクが残ります。

グローバル文脈

アジア市場は混合で、Kospi +上昇。金価格の上昇が地政学リスクを反映しましたが、日本株は国内選挙に焦点が当たりました。2026年の日本市場は年初から上昇基調ですが、BOJの政策とグローバルリスクが鍵となります。

市場の全体像と展望

この日の市場は、米株安の影響で反落しましたが、TOPIXの強さが底堅さを示しました。投資家は、地政学リスクと選挙動向を注視すべきです。

Key Citations:

  • 日経平均3日続落、終値は352円安の5万3583円 – https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL190F50Z10C26A1000000
  • 352円安の5万3583円57銭 19日の平均株価 – 時事通信 – https://www.jiji.com/jc/article?g=eco&k=2026011900701
  • <マ-ケット日報> 2026年1月19日 | 市況 – 株探ニュース – https://s.kabutan.jp/news/n202601190779
  • 日経平均株価:時系列・推移 – Yahoo!ファイナンス – https://finance.yahoo.co.jp/quote/998407.O/history
  • 日経平均3日続落、終値は352円安の5万3583円 – https://www.nikkei.com/nkd/company/article?DisplayType=1&ba=1&ng=DGXZQOFL190F50Z10C26A1000000&scode=6762
  • 〔マーケットアイ〕株式:大引けの日経平均は3日続落、利益確定継続 政局不透明感も重し | ロイター – https://jp.reuters.com/markets/japan/OAA2ORT6ZJLUVBPBUIPQJOEQ6I-2026-01-19
  • 東証続落、終値5万3583円 – 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate – https://www.oita-press.co.jp/1002000000/2026/01/19/NP2026011901000967
  • 【速報】東証終値352円安 – 47NEWS – https://www.47news.jp/13743339.html
  • ソフトバンクG、分割後初の4000円割れ 食品株が逆行高(19日の株式市場) – 日本経済新聞 – https://www.nikkei.com/nkd/company/article?DisplayType=1&ba=1&ng=DGXZQOUB191KU0Z10C26A1000000&scode=6762
  • 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 外国為替相場 – https://www.murc-kawasesouba.jp/fx/index.php
  • 外国為替市況(日次)一覧 : 日本銀行 Bank of Japan – https://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/fxlist/index.htm
  • USD JPY 過去データ – Investing.com – https://jp.investing.com/currencies/usd-jpy-historical-data
  • 朝のドル円は157円90銭台=東京為替 – 2026年01月19日07:20 – みんかぶ(FX) – https://fx.minkabu.jp/news/355711
  • FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年1月19日号 – https://www.gaitame.com/media/entry/2026/01/19/083531

Gemini↓

2026年1月19日 市場総括:転換点としての「1月19日」

2026年1月19日の東京株式市場は、単なる一日の下落という枠組みを超え、日本の金融市場が直面する構造的な課題と、世界経済の新たな分断線が鮮明に交錯した歴史的な転換点として記録される一日となった。日経平均株価は前週末比352円60銭安の5万3583円57銭で取引を終え、3営業日続落となった1。TOPIX(東証株価指数)も同様に軟調な展開となり、2.28ポイント安の3656.40で引けている2

しかし、この表面的な指数の下落率以上に市場参加者に衝撃を与えたのは、その背後にある「質」の変化である。第一に、東証プライム市場の売買代金が7兆円の大台(7兆203億円)を突破したことである4。通常、株価下落時の商い急増は「セリング・クライマックス(売り尽くし)」を示唆することが多いが、本日の商状は、機関投資家による大規模なポートフォリオの入れ替え、すなわち「セクター・ローテーション」が暴力的な規模で行われたことを示唆している。

第二の衝撃は、債券市場における「悪い金利上昇」である。長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時2.240%へと急騰し、1999年2月以来、約26年11ヶ月ぶりの高水準を記録した6。これは、企業の資金調達コストの上昇を意味するだけでなく、株式バリュエーション(PER)の調整圧力を高め、リスク資産の保有コストを根本から問い直す動きである。

本報告書では、この特異な市場環境を生み出した「トランプ関税による地政学リスク」と「消費税減税論による財政リスク」の二大要因を軸に、セクターごとの詳細な動向、新興市場における個人投資家の逆襲、そして今後の市場展望について、利用可能な全データを網羅し、徹底的に分析を行う。

主要指数・市場データ詳細

市場の全体像を把握するために、本日の主要な数値を以下の通り整理する。これらの数値は、後述する定性分析の基礎となるものである。

指標終値・現在値前日比騰落率備考
日経平均株価53,583.57-352.60-0.65%一時800円超の下落から下げ渋る
TOPIX3,656.40-2.28-0.06%下落幅は限定的、内需株が下支え
東証グロース250指数748.36+14.34+1.95%大型株からの資金逃避を受け独歩高
日経平均先物 (夜間)53,390-670先物市場では警戒感が継続 7
東証プライム売買代金7兆0203億円活況を示す極めて高い水準 5
東証プライム売買高24億1402万株5
値上がり銘柄数958指数下落に関わらず過半数が上昇 5
値下がり銘柄数5975
米ドル/円157.84-0.20円高圧力が輸出株の重荷に 8
長期国債利回り (10年)2.240%上昇26年11ヶ月ぶりの高水準 6

特筆すべきは、日経平均とTOPIXが下落したにもかかわらず、プライム市場の値上がり銘柄数(958)が値下がり銘柄数(597)を大きく上回っている点である9。これは、一部の寄与度の高い大型株(特に半導体や輸出関連)が指数を押し下げた一方で、市場の裾野では内需系や中小型株を中心に広範な買いが入っていたことを示している。この「指数と個別株の乖離」こそが、本日の相場の最も重要な特徴である。

マクロ経済と地政学:二つの「ショック」の共振

本日の市場を揺るがした要因は、海外発の「貿易摩擦懸念」と国内発の「財政規律懸念」が同時に発生し、投資家のリスクセンチメントを急激に悪化させたことにある。

トランプ・ショック再来:グリーンランドを巡る欧米対立

2026年の世界経済にとって最大のリスク要因と目されていたトランプ米大統領の保護主義的な通商政策が、突如として現実のものとなった。トランプ氏は、グリーンランドの領有権購入構想に反対する欧州8カ国に対し、報復的な追加関税を課すと表明したのである2

背景とメカニズム

北極圏に位置するグリーンランドは、温暖化に伴う航路開発やレアアースなどの資源開発の観点から、その地政学的・経済的価値が2020年代半ばにかけて飛躍的に高まっていた。米国の購入提案は安全保障上の要請に基づくものであったが、EU諸国、特に北欧諸国からの猛反発を招いていた。

今回の関税表明が市場に与えたインパクトは計り知れない。

  1. 欧州経済への打撃: 既に関税合戦で疲弊していた欧州経済にとって、主要輸出先である米国からの追加関税は致命的となり得る。これはEU圏の景気後退(リセッション)リスクを高める。
  2. 日本企業への波及: 日本の輸出企業、特に自動車や精密機器メーカーにとって、欧州は主要な収益源の一つである。欧州経済の減速は、そのまま日本企業の業績下方修正に直結する。さらに、トランプ政権の矛先が次は日本に向くのではないかという「連想不安」も、投資家心理を冷却させた。

この結果、本日の市場では欧州関連銘柄(マツダ、オリンパス、テルモ等)が集中的に売られる展開となった10。これは単なる一時的なニュース反応ではなく、グローバリゼーションの更なる後退を織り込む動きと言える。

国内政治発の「財政ショック」:消費税ゼロ公約の波紋

海外要因に加え、国内政治の流動化が市場のボラティリティを増幅させた。次期衆院選を睨み、与野党双方が「消費税減税」を争点に掲げ始めたことで、日本の財政規律に対する信認が揺らいでいる。

与野党のポピュリズム競争

  • 自民党: 鈴木俊一幹事長が、衆院選公約に「飲食料品の消費税率を0%に引き下げる」方針に言及した6
  • 野党連合: 立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」も、食料品の税率をゼロとする公約を掲げている6

債券市場の拒絶反応

政治家にとっては票につながる魅力的な公約であっても、債券市場にとっては悪夢である。消費税は日本の社会保障費を支える基幹税であり、その減税は大幅な国債増発(赤字国債の発行)を不可避とする。

この「財政悪化懸念」を敏感に察知した債券投資家(ボンド・ヴィジランテ)が一斉に国債売りに動いた結果、以下の通り金利が急騰した。

  • 新発10年国債利回り: 2.240%(一時)6
  • 新発5年国債利回り: 1.645%(過去最高)11
  • 新発2年国債利回り: 1.195% 11

26年ぶりの高水準となる長期金利2.2%超えは、株式市場にとって二重の意味でネガティブである。第一に、理論株価(将来キャッシュフローの現在価値)の割引率が上昇し、適正株価が切り下がる。特に、将来の成長期待が高いグロース株や、負債比率の高い企業にとっては強い向かい風となる。第二に、債券利回りの魅力が増すことで、株式から債券への資金シフト(アセット・アロケーションの変更)が促される。

為替市場:円高圧力と介入警戒感

株式市場の下落を加速させたもう一つの要因は、円高である。

東京外国為替市場では、ドル円相場が1ドル=157円台後半で推移した8。前週末には一時158円に迫る円安局面もあったが、片山財務大臣による「口先介入」が効き、円高方向へと押し戻された経緯がある2。

通常、日本の金利上昇は日米金利差の縮小を意識させ、円買い要因となる。本日の金利急騰は、まさに教科書通りの円高圧力を生んだ。円高は輸出企業の採算悪化に直結するため、日経平均の重石となった。特に、欧州向け輸出が多い企業にとっては、「欧州景気悪化」と「為替差損」のダブルパンチとなる構造であった。

東証プライム市場:セクター別動向の詳細分析

本日の相場は、全銘柄が一様に売られる全面安ではなく、業種ごとの選別色が極めて強い「まだら模様」であった。7兆円を超える売買代金は、投資家がポートフォリオの中身を劇的に入れ替えていることの証左である。

【下落セクター】 輸出・ハイテク・景気敏感

外部環境の悪化を最も強く受けたのが、日本の製造業を代表する輸出関連セクターである。

1. 輸送用機器・ゴム製品

  • 動向: 業種別下落率でゴム製品がトップとなり、輸送用機器も上位にランクインした10
  • 背景: トランプ関税による欧州経済の減速懸念が直撃した。特にマツダ(7261)など、欧州市場への依存度が高い自動車メーカーや、タイヤメーカー(ゴム製品)への売りが膨らんだ10。タイヤ需要は新車販売台数に連動するため、自動車販売の落ち込み懸念が波及した形だ。
  • 含意: 自動車セクターは円安の恩恵を享受してきたが、円高反転と需要減退リスクにより、投資判断の引き下げ(ダウングレード)が進んでいる可能性がある。

2. 精密機器

  • 動向: テルモ、オリンパスなどの代表銘柄が軒並み安となった10
  • 背景: 日本の精密機器メーカーは、医療機器やカメラなどで高い世界シェアを持つが、それゆえに海外売上比率が極めて高い。欧米景気の同時減速リスクと円高は、業績見通しの下方修正リスクを高める。

3. 半導体・ハイテク

  • 動向: 日経平均への寄与度が大きいアドバンテストなどが売られ、指数を171円近く押し下げた10
  • 背景: 米国のFRB(連邦準備制度理事会)人事に関する不透明感から、米国の利下げ期待が後退しており、これがグローバルなハイテク株の調整につながっている2。また、日本の金利上昇も、高PERの半導体株にとってはバリュエーション調整の要因となった。

4. 証券・金融

  • 動向: 証券セクターも軟調であった。特にマネックスグループは、証券会社による投資評価引き下げを受け大幅安となった7
  • 背景: 暗号資産(仮想通貨)市場の低迷も影響している。ビットコイン価格が1471万円台へ下落し、リスクオフの流れがデジタル資産関連の収益期待を剥落させた15

【上昇セクター】 内需・政策期待・防衛

一方で、逆風吹き荒れる相場の中で力強く上昇したセクターが存在する。これらは「内需ディフェンシブ」と「国策」という二つのキーワードで括ることができる。

1. 食料品・小売(消費税減税テーマ)

  • 動向: 業種別上昇率で食料品がトップとなり、小売業も続いた12。山崎製パン、ライフコーポレーションなどが買われた10
  • 背景: 「食料品消費税ゼロ」の公約は、小売・食品業界にとっては神風となり得る。実質的な価格低下による消費数量の増加期待に加え、軽減税率の事務負担軽減やシステム改修特需などの思惑も働いた。また、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ性も、不安定な相場環境下での資金避難先として選好された。
  • 銘柄: 味の素、わらべや日洋、ヨシムラ・フード・ホールディングスなどが上昇率上位に名を連ねた14

2. 防衛関連(地政学リスクヘッジ)

  • 動向: 三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)などの重工・防衛関連株が買われた4
  • 背景: グリーンランドを巡る欧米対立の激化は、世界の安全保障環境が依然として不安定であることを再認識させた。また、中東情勢(イラン)の緊張も原油高を通じて意識されている2。地政学リスクが高まる局面では、防衛予算の増額期待から防衛関連株が「ヘッジ資産」として機能する傾向が定着している。

3. 水産・農林業

  • 動向: 上昇率上位にランクイン10
  • 背景: 食料品と同様に、食料安全保障の観点や、内需ディフェンシブとしての安定性が評価された。

バスケット取引と機関投資家の動向

前引け後には、国内外の大口投資家による「バスケット取引」が約336億円成立した4。

バスケット取引とは、複数の銘柄をまとめて売買する手法であり、主に機関投資家が指数の構成比率調整や、あるセクターから別のセクターへの資金移動(リバランス)を行う際に用いられる。

336億円という規模は、通常のランチタイム・バスケットとしては比較的大きく、機関投資家がこの局面で大幅なポジション調整(例えば、輸出株バスケットを売り、内需株バスケットを買うなど)を行った可能性が高い。

新興市場のダイナミズム:個人投資家の回帰と「国策」相場

東証プライム市場がマクロの荒波に揉まれる中、東証グロース市場は全く異なる様相を呈した。東証グロース250指数は前日比+1.95%の748.36ポイントで引け、明確な「逆行高」を演じた16

資金シフトの構造

なぜ、全体相場が弱い中で新興市場が強いのか。その理由は「資金の逃避」と「個人投資家のリスク選好」にある。

  1. 大型株回避: 為替や海外金利の影響を直接受ける大型株(輸出・金融)は、現時点ではリスクが高く手掛けにくい。
  2. 中小型株への集中: 一方で、内需中心の中小型株や、独自の成長ストーリーを持つスタートアップ企業は、マクロ経済の影響を相対的に受けにくい。
  3. 個人投資家の活性化: 機関投資家が手控えムードにある中、相場の主役は個人投資家へとシフトした。個人投資家は、ファンダメンタルズ(PER等)よりも、短期的な値動き(モメンタム)や分かりやすい材料(ニュース)に反応する傾向が強い17

躍動する「国策」銘柄と個別材料株

本日のグロース市場を牽引したのは、政府の方針や具体的な提携ニュースなどの「材料」を持った銘柄群である。

1. 宇宙開発セクター(最強の国策テーマ)

  • アストロスケールホールディングス (186A): 週間上昇率が20%を超えた17
    • 材料: 日本とイタリア両政府が宇宙開発の技術協力枠組みを新設すると報じられたこと5。また、高市早苗氏(有力な政治リーダー)が掲げる宇宙政策への期待感も根強い。宇宙デブリ除去という独自技術を持つ同社は、国際協力の象徴銘柄として買いを集めた。

2. 資源・リサイクル(経済安全保障)

  • アミタホールディングス (2195): 週間で56%超の上昇17
    • 材料: 希少金属(レアアース)の再資源化事業が注目された。トランプ氏によるグリーンランド(レアアースの宝庫)を巡る対立は、資源ナショナリズムの台頭を意味し、資源リサイクル技術の戦略的価値を高める。

3. 企業提携・M&A

  • PostPrime (198A): サイブリッジとの資本業務提携を好感し、ストップ高を交えて52%超上昇(週間)17
  • パワーエックス (485A): アキュメンによる保有比率増加(5%超)が判明し、需給思惑からリバウンド17

4. その他注目銘柄

  • サンバイオ (4592): バイオ関連として14%超上昇17
  • GENDA (9166): エンタメ関連として12%超上昇17
  • VALUENEX (4422): 株式分割(1株→3株)を発表し、週間で74%超上昇という驚異的なパフォーマンスを見せた17

一方で、明暗も分かれている。Delta-Fly Pharma (4598)は週間で43%下落、MTG (7806)も7%下落するなど、期待先行で買われていた銘柄の剥落も激しい17。これは新興市場特有の高いボラティリティを示しており、銘柄選別の重要性を物語っている。

テクニカル分析と需給動向

日経平均株価のテクニカル分析

日経平均の動きをテクニカル(チャート)の観点から分析すると、下値の堅さと上値の重さが同居していることが分かる。

  • 下値支持線: 本日の安値である5万3091円付近では、明確な押し目買いが入った。5万3000円という心理的節目を割り込まなかったことは、ブル(強気)派にとっての防衛線が機能したことを意味する7
  • 日足形状: 長い下ヒゲを伴う陰線となった。下ヒゲの出現は、安値圏での買い意欲の強さを示唆しており、短期的には自律反発の可能性を残す形状である。
  • 移動平均線: 株価は依然として高値圏にあるが、短期的な調整局面入りを示唆している。5万4000円台回復には、新たな材料か、金利上昇の一服が必要となるだろう。

需給データ分析

  • 売買高・売買代金: 前述の通り、プライム市場の売買代金7兆円は、通常の5兆円前後を大きく上回る「活況」レベルである。これは、海外投資家が売る一方で、国内機関投資家や個人が拾う、あるいはその逆のクロス取引が大量に行われたことを示唆する。
  • ストップ高・ストップ安: 本日の市場では、岡本硝子、日本精密、PostPrimeなどがストップ高を記録した一方、ストップ安銘柄は「該当なし」であった10。全体相場の下落にもかかわらずストップ安銘柄が出なかったことは、パニック的な売り(狼狽売り)までは発生していないことを示している。
  • 制限値幅拡大: 中村超硬(6166)に対して制限値幅の拡大措置が取られており、一部の投機資金が特定銘柄に集中している様子が窺える19

世界経済との連動性:中国・米国・商品市場

日本の株式市場は、世界経済の縮図でもある。他国の経済指標や市場動向が日本株に与えた影響を整理する。

中国経済:「5%成長」の虚実

中国国家統計局が発表した2025年のGDP成長率は+5.0%となり、政府目標を達成した2。また、10-12月期GDPも前年同期比+4.8%と底堅さを見せた。

しかし、日本市場の反応は限定的であった。これは、数字の信頼性に対する疑念や、不動産市場の低迷など構造的な問題が解決していないとの見方が根強いためである。中国関連株への波及効果は薄く、むしろ機械受注統計(日本)の悪化(前月比大幅減)の方が、設備投資関連株へのネガティブ材料として意識された2。

米国市場:休場の影響

本日の米国市場は「キング牧師生誕記念日(MLK Day)」のため休場である20。

米国市場が休場の場合、海外勢の参戦が減少し、商いが細るのが通例である。しかし、本日は7兆円もの大商いとなった。これは、米国勢不在の中でも、国内要因(政治・金利)だけで市場を動かすだけの十分なエネルギーがあったことを証明している。逆に言えば、明日以降、米国市場が再開し、米国の投資家が日本の「金利急騰・円高」にどう反応するかこそが、真の試金石となる。

商品市場(コモディティ)

  • WTI原油: イラン情勢の緊迫化を受け上昇2。これは日本のインフレ圧力を高め、消費税減税議論を加速させる要因となり得る。また、石油関連株や商社株にはプラス材料、燃料コスト増となる運輸・航空株にはマイナス材料として作用する。
  • 金(ゴールド): 利益確定売りにより下落2。安全資産としての地位を一時的にドルや債券に譲った形だが、中長期的には地政学リスクの高まりがサポート要因となるだろう。

結論と今後の投資戦略

総合評価

2026年1月19日の市場は、**「マクロ経済の激変(金利上昇・円高)」と「ミクロの選別(内需・国策株への集中)」**が同時に進行した極めて重要な一日であった。

日経平均の下落は、金利上昇に伴う適正PERの調整プロセスであり、健全な調整の範囲内と言える。しかし、債券市場の乱高下が続く限り、ボラティリティの高い展開は避けられない。

今後の展望(シナリオ分析)

  1. 楽観シナリオ:
    • トランプ氏の関税発言が「交渉のカード」に留まり、実際の発動が見送られる。
    • 日本の消費税議論が現実的な路線(財政規律への配慮)へと修正され、長期金利が2.0%以下で安定する。
    • この場合、日経平均は押し目を完了し、再び5万5000円を目指す展開となる。売られすぎた半導体・輸出株のリバウンドが主導するだろう。
  2. 悲観シナリオ:
    • 欧米貿易戦争が勃発し、世界経済がブロック化する。
    • 日本の選挙戦でポピュリズムが過熱し、国債売りが止まらず金利が2.5%〜3.0%へ急騰する。
    • この場合、日経平均は5万円の大台を割り込むリスクがある。スタグフレーション懸念から、株式全般が売られる「逆資産効果」が発生する恐れがある。

投資戦略への示唆

現状の不確実性を踏まえると、以下の戦略が有効と考えられる。

  • バーベル戦略の採用:
    • 一方では、金利上昇に強い**「バリュー株(銀行・保険)」や、インフレヘッジとなる「資源・商社株」**を保有する。
    • もう一方では、マクロ環境の影響を受けにくい**「国策グロース株(宇宙・防衛・リサイクル)」**に資金を配分する。
  • 輸出株の慎重な選別:
    • 円高への耐性が低く、欧州比率の高い自動車株などは、当面の間アンダーウェイト(保有削減)が賢明かもしれない。一方で、為替感応度が低く、独自の技術的堀(Moat)を持つグローバルニッチトップ企業は、売り込まれた局面が買い場となる。
  • 政治日程の注視:
    • 次期衆院選に向けた各党の公約、特に「財政政策」に関する発言は、アルゴリズム取引のトリガーとなり得るため、ヘッドラインニュースへの感度を高める必要がある。

2026年1月19日は、投資家に対して「金利のある世界」への本格的な適応を迫る警鐘の日となった。過去10年以上の低金利・緩和環境で通用した常識を捨て、新たなパラダイム(財政主導・高金利・分断経済)に基づいたポートフォリオの再構築が求められている。


付録データ:2026年1月19日 市場統計

表1: 市場指数・先物データ一覧

指数・商品名終値/現在値前日比変動率始値高値安値
日経平均株価53,583.57-352.60-0.65%53,390 (概算)53,583.5753,091.00
TOPIX3,656.40-2.28-0.06%
東証グロース250748.36+14.34+1.95%733.90748.56732.38
日経平均先物(夜)53,390-670
グロース250先物(3月)735+16718

表2: 東証プライム 業種別騰落率ランキング (抜粋)

順位上昇業種 (セクター)要因・背景
1食料品消費税減税観測、ディフェンシブ性
2小売業内需回復期待、政策恩恵
3水産・農林業食料安全保障、内需シフト
機械 (防衛含む)地政学リスク (三菱重工など)
順位下落業種 (セクター)要因・背景
1ゴム製品欧州自動車販売懸念、円高
2精密機器海外売上高比率高く、為替・欧州リスク直撃
3輸送用機器トランプ関税警戒、円高による採算悪化
4非鉄金属世界景気減速懸念

表3: 注目グロース銘柄の週間パフォーマンスと材料

銘柄名 (コード)週間騰落率主な材料・テーマ
VALUENEX (4422)+74%超株式分割 (1:3)
アミタHD (2195)+56%超レアアース再資源化 (対中・対米資源リスク)
PostPrime (198A)+52%超サイブリッジとの資本業務提携
アストロスケール (186A)+20%超日伊宇宙協力枠組み、高市早苗氏関連政策
サンバイオ (4592)+14%超バイオ関連物色
Delta-Fly (4598)-43%超創薬バイオの選別・利食い売り

表4: マクロ経済・金融指標

指標数値解説
10年国債利回り2.240%財政悪化懸念で26年ぶり高水準
米ドル/円157.84円日米金利差縮小観測で円高進行
プライム売買代金7兆0203億円極めて高水準、セクター入れ替え活発
機械受注 (11月)前月比大幅減設備投資意欲の減退懸念 2
中国GDP (2025年)+5.0%目標達成も市場への好影響は限定的
ごりお

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